8 Faces: Collected — もし8書体しか使えなかったらどれを選ぶ?をテーマにしたミニマガジンの合本

2024.5.29

8 Facesは2010年〜2014年の間に部数限定で販売されていたElliot Jay Stocks氏によるミニマガジンです。タイプデザイナーやグラフィックデザイナー、フォントや書体に関する関係者や著名人に「もし8書体しか使えなかったらどれを選ぶ?」というテーマを投げかけ、自身の作品や実績などをエッセイやインタビューで記事としてまとめられています。

2,000部限定で発売されていたため過去の号は入手困難となっていましたが、2017年にクラウドファンディングにて、新しいコンテンツを追加し、過去の号が1冊にまとめ上げた「8 Faces: Collected」がハードカバー本になって販売されました。
※現在クラウドファンディングは終了していて、残念ながらリテール販売もされていません。

君はどの8書体を選ぶ?というコンセプトが明確で分かりやすく、書体やフォント、タイポグラフィ好きの人なら誰でも楽しめる内容となっています。各人が選んだ8書体には、思い入れや思い出があったり、エピソードがあったり、とにかく好きなんだという愛を感じ取ることができます。
選ばれている書体は当然ながら欧文書体が多いのですが、中には日本語書体を選んでいる方もいらっしゃいます。

さて、皆さんならどの8書体を選びますか?

クラウドファンディングでは様々な特典がありましたが、私はベルリンでGalerie P98Aを主宰するErik Spiekermann氏による200部限定の活版印刷ポスターの特典付きをリワードに選びました。大切な家宝として作業場に飾っています。

「考えて、スケッチして、作って、見せて、再び考えて、再びスケッチをして、作り直して、売る。」すべての良いものは8である。

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ちなみに私はかつて販売されていたミニマガジン版を#3〜#8の6冊を所有しています。コレクションとして#1と#2も欲しいのですが、残念ながら入手困難となってしまっています。

8 Facesの“8”にちなんで、毎回8人をピックアップし、選ぶ書体は8つ、ページ数は88ページ、8号まで発刊され、さらに販売価格は£8と、徹底的に8にこだわったユニークなマガジンでした。

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